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2007年10月22日 09:41に投稿されたエントリーのページです。

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経営の最適化を考えるOptimization着想の源流⑧

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出版された『社員の「1行報告」が会社を変える』(かんき出版)が世に受け入れられるかどうか未だ不明ですが、三技協で実現できたウエブによる情報管理やSkill, Knowledgeの共有化で2007年5月期決算は営業利益がCyber Manual導入時の35倍を実現できたのです。

正直に白状しますともともとOptimization 経営ということを考えた発想の源流は三技協の売り上げが年々、下降し、営業利益も落ち込んで赤字体質となっていたことに対する危機感でした。私が副社長となった1991年には3億4000万円の経常損失に転落しました。それでも古い役員は従来型を踏襲すればいいという安易な態度で、危機意識は希薄、鈍感でした。

あらゆる分野でデジタル化が進行し、通信技術の飛躍的進歩に対応してゆくには従来型の思考法ではダメだということが分かっているのですが、残念ながら社員の意識をどう変えてゆくか、大変難しい課題で悩みました。前にも書きましたが、企業経営で怖いのは「赤字」ではなくて「赤字を生む体質」なのです。

会社が赤字体質ではいくらみんなが頑張っても赤字は払拭できません。赤字体質からの脱却とはどうすればいいのか。真剣に考えました。当時、三技協グループ全体で700人の社員がいました。家族を含めると1000数百人の生活がかかっています。会社が倒産すれば社員は路頭に迷います。経営者なら誰でもぶつかる恐怖です。

しかし一言、「社員の意識を変える」と言ってみてもそれは容易ではありません。大変なことです。人間は自分のやっていることをすぐ変えることができません。仕事のやり方を変えるために発想を変えてみろ、と言ってもそれは難しい。ですから『社員の「1行報告」が会社を変える』というタイトルは「社員の『1行報告』が社員を変える」と言ってもいいかも知れません。

言うまでも無く通信の世界では革命的とも言うべき変化が90年代に進行しました。携帯電話のめざましい普及です。しかも通信の世界で規制緩和が同時進行しましたから電電公社の民営化(NTTという民間会社に変身した)と新しいベンチャー型の通信会社がつぎつぎと勃興、その会社同士が激しい競争を始めました。

三技協は通信インフラの構築、最適化、メンテナンスを受注するビジネスが中心です。この通信業界激変の荒波に直撃されました。携帯電話が普及するためには中継するアンテナと基地局を建て、そのアンテナから発する電波が携帯電話によく届くように現地で実験し、アンテナの位置や高さ、角度などを調整します。それが最適化という仕事です。新しくアンテナや基地局を建てる仕事を受注すれば当然、人手が要ります。新規に社員を採用して教育します。

その時は売り上げも上がりますから経営も上向きます。ところが携帯電話のためのインフラ構築がやがて飽和状態になってくると途端に受注は減ってきます。2001年とはそういう時代でした。社員は増やした。機材も設備投資もしたけど受注は減ってゆく。これでは赤字体質となるのは自然の理でした。

さて、そこからどう脱出して健全経営にしてゆくか。ここで「経営のOptimization」という発想が浮上するのです。社員に夢を与えられない経営者は失格です。社員に楽しく仕事をしてもらうには何をすればいいのか。私は考えに考えました。

コメント (2)

臼井:

『社員の「1行報告」が会社を変える』ご出版おめでとうございます!

『社員の「1行報告」が会社を変える』、拝見しました。

第3章は、とても懐かしく、回顧しています。(当時)未来を創ってきた出発点になった行動の記録ですね。

会社は、「技術(製品・商品)」と「営業(販売)」の両輪で成り立ちますが、当時の新規顧客開拓、新規市場の開発の熱意と行動が、今の三技協を支えていると想います。

「一行報告」の入り口は、一文字でも電子化すると、その活用が無限に広がり、かつ活用や共有化が容易になるという気づきだったと想います。
1993年秋に発売されたZAURUS(携帯情報端末)との出会い(P.91)が、その基盤作りの第一歩だったと想います。

業種や業態を超えて、全ての企業や組織に普遍的価値を提供できるサイバーマニュアルの理解が、『社員の「1行報告」が会社を変える』に依って広がることを願っています。

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