言うまでもなく企業とは生産活動とか流通、販売、あるいはサービスを提供して対価を得る生態系を成す組織体ですが、実際に仕事を進めるのは一人一人の人間です。個々の社員が楽しく、誇りを持って仕事ができる環境を追求することは経営者の大いなる義務であり責任です。
会社は生きています。経営の最適化~Optimization とは単に業務の効率化を追求するということではありません。個々の業務や現場の作業をwebに載せ、IT技術を駆使してCyber Manual(CM)とすることで、全体が“見える”ようにすべきことは繰り返し述べてきました。
三技協では構想から5年、実際に社内業務や作業手順、技術ノウハウをウエブに載せ、社内文書を削減していった作業丸3年かかりました。CMのページが10000ファイル以上に上ったことは既述しましたが、ウエブ化の過程は「部分最適」の積み上げでした。
一つの業務についてウエブに載せるためCyber Manual(CM)制作の担当者はいろいろ試行錯誤を繰り返しましたが、同時に厚い壁となって立ちはだかったのは社内の旧主派でした。私は“抵抗勢力”と呼んでいますが、人間、慣れないことには何かと理由をつけて抵抗します。
でも21世紀の経営はIT技術をトコトン取り入れ業務を見える化し、社員一人一人が経験を積み重ねて会得した「個人知」を会社全体の「全体知」として共有できたとき、初めてOptimization 経営の理念が企業活動の改善に貢献し、利益を押し上げるパワーとなります。
Optimization 経営の実践を通して私はこの考えこそ、今後の企業のあり方を象徴するはずです。「部分最適」に改善を加え「全体最適」として統合、理論化することは、大げさに聞こえるかもしれませんが社会革新の礎になるはずだと考え始めました。
その実践の場は日本より、海外でがんばっている日本の企業ではないか、と思いました。本Blogの冒頭に書きましたNew YorkやLos Angelesでの講演は、こうした私の発想を行動に移したものです。New Yorkで1回、Los Angelesで3回、フォーラムを行ないました。
そしてIT革命の聖地と言われるSilicon Valleyにも乗り込んでいきました。その途中、友人であるアメリカ人の紹介で立ち寄ったUCI(カリフォルニア大学アーバイン校)のビジネススクールで、二人のComputer Scienceの専門家に出会うことができました。それは大いなる邂逅でした。
