カリフォルニア大学(UC Systems)の本部はSan Franciscoの対岸、Berkeleyにあり、11のキャンパスで20万9000人の学生を擁する全米一の名門マンモス大学です。創立は1868年(明治元年)、カリフォルニアで砂金が発見されて20年後にはUCの礎ができていたのです。同窓会のメンバーが134万人といいますから凄いと思いませんか。
Los Angelesからフリーウエイ5号線を1時間ほど南下したところにIrvine、Costa Mesa, Newport Beach, Tustinといったアメリカの富を象徴するような美しい町があります。昔はオレンジ果樹園やストローベリー畑だった土地を開発してこの30年間に急成長した新興都市群でITやバイオの最先端技術が集積していることで知られています。
UC Irvine School(UCI)はUC Systemsの中でも比較的新しい大学(1965年設立)で、最大規模のLos Angeles(UCLA)、 本部のあるBerkeley(Cal)San Diego(UCSD)に次いでUC第4位、学生の半分以上をアジア系で占め、日本人留学生もたくさん学んでいます。キャンパスを眺めているとアメリカの大学とは思われないようなアジアの雰囲気です。
UCIを訪問できたのは三技協の社外取締役、Ronald Morse・Nevada大学教授の紹介でした。Morse教授は柳田國男の『遠野物語』の英訳をされた日本研究者で流暢な日本語を話します。私は2007年7月18日、Morse先生らとUCIの大学院に、Business & Computer Science学科のVijay Gurbaxani教授とVidyanand Choudhary助教授を訪ねました。
お二人とも著名な情報工学の第一人者です。とりわけIT技術と経営戦略との関わりを研究している経営管理学が専門で、まさに私がお会いしたかったプロフェッショナルです。私はお二人を前にOptimization 経営の理念と実践について率直に話しました。
なんとかして仕事の効率を高めることで赤字体質から脱却しようというのが発想の原点で、IT技術を使ってCyber Manualを作りました。それを年々、自社努力を続け改善していったら「要するにこれはIT技術を駆使した経営のプラットフォームではないか」と気づいたのです。
30分ほど熱心に私の話を聞いてくださったお二人はこれまで話した誰よりも鋭く反応してコメントくださったのです。Optimization 経営の理論化を模索していた私には“目からウロコ”の思いでした。
