このブログも本号で16回目、ことし最後となりました。当初は社内業務の効率化と「見える化」を進め、社員間や経営と現場のコミュニケーションを深めたい、ということで始めた経営のOptimizationは今、大きな岐路に立っている、ということを実感する年の瀬です。
Optimization 経営はどんな企業にも適用できる、言ってみれば普遍化、理論化が可能ではないか、と思えて渡米したことは本ブログの最初に書きました。そして強い光が射した、と直感したのがUCIの二人のComputer Scienceの学究にお会いした時です。
ガーバカザニィ教授のコメントは真にポジティブで、三技協のCyber Manual(CM)についてスタッフに研究させてみたい、と話されたのでした。それに驚いたのは訳があると前回、書きました。そのワケとはOptimization 経営に対する日米の真反対の反応です。
確かにOptimization 経営は未だ三技協という中小企業の実験的IT経営に過ぎません。しかしそれを強引とも言えるやり方で実践してきた反発もありました。附いて行けないと辞めていった古参社員もいました。しかし経営内容を数量分析してみたら「減収増益」~導入前に比べて6年で35倍も利益が上がった事は既述しました。
この実績から水が低きに流れるがごとくOptimization 経営の普遍化と理論化をめざしたい、という思いがわいてきました。2006年10月、経済産業省の推進事業である「IT経営百選」で最優秀企業に選定されたことも自信となり、いろんなところでOptimization 経営についてプレゼンテーションを繰り返してきました。30回を越えたと思います。
アメリカは全部で5回ですからほとんどは日本での講演です。私の話に対する日本人の反応は概して否定的でした。興味は示してくれますが経営の実際として考える人は少なく、特にコンピューターの専門家は「そんなこと言われなくても分かっている」と言わんばかりでした。
「三技協は技術サービスの会社でIT技術が分かる社員ばかりだからできたのでしょう。同じ事を自分の会社で全社員に強要したらパニックを起こして、効率どころか逆に会社はバラバラになってしまう」という批判もよくでました。
ところがUCIの二人の先生は強い興味と関心を抱かれました。注目したのは個々の業務やマニアルのweb化ではなく、webを使った“知”や“熟練”の共有であり、経営体としてのIntegration(統合)でした。「部分最適」ではなく「全体最適」です。ボトムアップから発信された「部分最適」を統合してゆく「全体最適」こそ、Optimization 経営にとって一番、大切なのです。視点は私とぴったり合わさっていました。新年が楽しみです。良いお年をお迎えください。
