No20 経営の最適化を考えるOptimization 「部分最適」と「全体最適」⑨
前回のBlogでも指摘しましたが、08年米国大統領選挙は、民主党のヒラリー・クリントンとバラク・オバマ両候補が激しい接戦を演じ、勝敗の行方は混沌としています。注目されていました2月5日のスーパー・チューズデー以降、オバマが7連勝、トップに立ち、ヒラリーは劣勢になってきました。
なぜ無名に等しかった黒人議員のオバマが知名度ナンバーワン、クリントン大統領のファースト・レディだったヒラリーを追い抜くことができたのか。今回の選挙戦の目立った特長として言えることは世界を席巻しているインターネットという時代背景です。
オバマ陣営の選挙戦術は挑戦者としての「選挙戦の最適化」を追究しました。ウエブを利用して若いオバマの「変革」というイメージつくりの成功、選挙組織の最適化、そして選挙資金の大衆カンパです。ことしにはいって1月だけで3200万ドル(約34億円)にのぼる資金が集まったと報道されています。
特に1月8日、ニューハンプシャー州予備選でヒラリー候補に敗れた直後は実に17万人がインターネットを通じて献金したそうです。オバマを支援する熱い想いが即、大衆カンパという形で、選挙資金が集まった例が過去の大統領選挙にあったのでしょうか。まさにインターネットが成せる業ではないかと思います。
民主主義を大衆の意思の反映とするならばこの現象はインターネットが選挙戦に驚異的なパワーを発揮している証左です。そしてそれが候補の人気と結びついたとき、勝敗に大きく影響してきます。ご存知の方も多いと思いますが、象徴的なエピソードが起きました。
福井県小浜市にオバマ候補を応援する勝手連ができたというのです。村上利夫小浜市長が若狭塗りの夫婦箸と激励の手紙を送り、“オバマ饅頭”や「アイ・ラヴ・オバマ」というTシャツが小浜市で売られはじめたのです。同音同名の悪乗りなのでしょうが、小浜市を一躍有名にしたのです。
面白がってフランスのAFPやイギリスのロイター、アメリカのAPなどの通信社、それにニューヨーク・タイムスの記者まで小浜市入りしたとなると福井県の“オバマ騒動”が世界的になり、あっという間に小浜市の知名度は国際的になって新たな展開が始まります。この話はOptimizationを考えるうえで、ヒントとなるような気がします。
