民主党のオバマ候補が出馬当初から本命と見られていた知名度抜群のヒラリー候補を抜いてトップに躍り出ました。2月5日のスーパー・チューズデー以降、首都・ワシントンDCはじめウィスコンシン州、ハワイ州と勝ち進み、2月22日現在、9連勝しました。出身地ハワイ州では得票率76%とヒラリーの24%を断然、引き離し、世界中の視線が若い黒人の大統領候補に注がれています。
「オバマ氏」と「小浜市」~日本海に面した福井県の人口3万人の地方都市が、あっと言う間に国際的な知名度を得ました。名前が同音というだけで小浜市にオバマ応援団が生まれたことを面白がって続々と海外から取材陣が小浜市入りしています。
世界が注目する08年米国大統領選挙の一風景、オバマ・ブームにあやかろうという小浜市長や市民の魂胆は見え見えでしょうが、この珍現象、Optimization 経営のヒントになると私は見ています。日本のオバマ騒動の経過を簡単にふり返ってみます。
イリノイ州選出のオバマ上院議員は2006年12月に訪日しました。空港で入国する際に入国審査官が「OBAMA」の名前を見て、「私はOBAMA出身です」と一言、ジョークを言った。これが発端でした。日本に「OBAMAという自分と同じ名のCityがある」事をオバマ本人が知りました。
アメリカに帰ったオバマ議員はラジオでこのことをしゃべったら日本人の大学教授が聞いて、小浜市長宛てにメールをしたのです。村上利夫市長はすぐ手紙を添えた特産の「若狭塗箸」をオバマ氏に送った。オバマ饅頭や「アイ・ラヴ・OBAMA」のTシャツが売りに出された。海外メディアが報道したことで、一躍、小浜市は国際的に知られるようになりました。ハワイの党員集会でも小浜市のことが話題になったそうです。
たった一言のジョークがきっかけとなり、情報が一瞬にしてグローバルに駆け巡るインターネットが米国大統領選挙と福井県小浜市を結び付けました。しかもこの繋がりが大きな政治的意味を持つことになるかも知れません。
小浜市は北朝鮮に拉致された地村保志、富貴恵さん夫妻の郷里です。もしオバマ当選となったら「小浜市」とホワイハウスの結びつきはさらに確固たるものとなって、米国大統領の拉致問題に対する認識もぐんと深まるでしょう。
今日(3月4日)のテキサス、オハイオ両洲の予備選挙日にはCNNの取材スタッフが小浜市入りして全米生中継をやるという情報もあります。インターネットはこんなところでも思わぬ展開を見せ、それが社会現象や政治にも影響してくるという事実、経営発想も従来型から抜け出る必要があろうかと思います。
