5月12日、久しぶりに中国へ行ってきました。北京空港に着いて日本へ携帯で電話したら、その直前に四川大地震が起きたことを知りました。犠牲者の数は日を追って増え続け、5月22日現在、確認された死者数が5万1151人、行方不明者も2万9328人に達し、合わせて8万人を超えたと中国政府が発表しています。
負傷者は約29万人、家を失うなどして避難している被災者は約500万人と数字を見ただけでも桁違いの巨大災害で、胸がつぶれる思いです。温家宝首相が地震発生直後に現地入りし、追って胡錦濤国家主席まで被災地に姿を見せたことでも大災害に立ち向かい、国民を救済する国家指導者の後へ引けぬ姿勢と決意が伺えます。
中国は日本からの救援隊を他に先駆けて受け入れましたが、発生から時間が経ってしまったため、残念ながら生存者を救出することは叶わなかったようです。しかし医療救援隊の活動は刻々と中国国内でもニュースとして報道され、日本の支援に感謝の声が高まっています。
何と言っても逸早い救援対策と力強い復興を祈り、期待したいものです。日本は可能な限り政府もNGOも支援を続け、この未曾有の地震災害がきっかけで日中友好や相互理解が進み、互いの信頼感が確固たるものとなれば不幸中の幸いといわねばなりません。
中国にはわが三技協の関連会社が9年前にでき、仕事でよく行きますが、今回のような非常時に訪れたことはもちろん初めてです。上海や北京などは経済成長を続け大国・中国のイメージですが、一方、近代文明から取り残された奥地の遅れた生活とのちぐはぐな状況を目にして本当に中国の指導者は大変だなあ、という実感がこみ上げてきます。
しかも今回の地震は内陸部の奥で発生、古い家屋が全滅した地域があります。余震で未だ危険は去っていません。被害の拡大はメディアを通じて知るのですが、国が大きいだけに緊急対応は想像以上に困難だろうと想像しています。震災から日も経たず、被災地が遠いせいか北京では災害の悲壮感とか緊張はあまり感じられません。
今回の訪中は、高梨智弘先生(日本総研)が会長をしておられる日本危機管理学会が中国の大学と共催した「日中危機管理学術交流セミナー」に招かれ、Optimization 経営について報告することが目的でした。なにしろ北京の名門・清華大学と上海で有名な華東師範大学という最高学府、学術研究の場でしたが、三技協のOptimization-wareには関心が集まり好評でした。昨年、アメリカとフランスのニースで発表した時とは違った雰囲気でした。
中国はもの凄いスピードで変わりつつある、というのが今回の訪中の実感で、この変化についていけるかどうか、IT革命で生き残ることができるかどうか、企業家として多くを学んだ旅となりました。
