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2008年06月09日 15:55に投稿されたエントリーのページです。

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仙石通泰ブログ28 Optimization 経営を考える「文明が飛躍する時」②

北京・上海での「日中危機管理学術交流セミナー」開催時に、四川省大地震が発生することは予測するはずもありません。しかし、お伝えしなければならない事を携えてきた私は、プレゼンテーションにも力が入りました。

当然、質疑では四川大地震の進行中の救援活動に対する評価も議論の対象となりました。北京・精華大学のセミナーで、ある中国人の先生が初期救援体制について、「まず空軍が航空機を出動させ、空から被害の全容を観察すべきでした」といった批判を述べられたことはちょっとした驚きでした。

中国の最高学府の教授が政府の対応を批判したのです。以前の中国では考えられないことです。しかも私の知人の中国人が「政府批判をやると受けるのです。ですから正統な批判か、受けるための批判か、よく考える必要があります」と囁いたのが印象に残っています。

今回の中国のセミナーを通して見た私の観察は、やはり中国は急激に変化してきているな、というのが偽らざる実感です。経済の急成長が注目されていますが、中国社会が経済発展と同時に情報公開やIT革命への対処など大きく変貌を遂げようとしているのです。

ただ誤解していけないのは巨大な中国を日本と同レベルで考え、評価することです。今回の大地震は四川省を中心に広大に被害が広がりました。震源地の汶川県映秀鎮という村は人口1万人、死者7700人と伝えられています。村人口の8割近くが犠牲となりました。

マグニチュード「8」に修正された大地震の余震が782回(発生日から5月22日までの10日間)で、マグニチュード「5」以上の地震が27回。死者・行方不明者は8万6954人、負傷者37万4031人、家屋倒壊21万6954棟、被災者類計は4616万0865人(6月初め現在)という途方もない数です。

中国は14カ国と国境を接し、国境の総延長2万4000キロメートル、そのうち2000キロほど国境が不確定です。13億人の人口は世界最大、55の少数民族だけで1億2000万人いるそうです。未だ古来の生活様式を守る奥地の少数民族と世界の最先端を行く高度技術、上海の高層ビル群との落差はわれわれ日本人の想像を超えます。

しかしセミナーでの中国人研究者は私がこれまでに参加したどのセミナーや講演会のどれよりも真剣で、プレゼンテーションのスクリーンを凝視している姿は緊張感にあふれていました。私の話を陳潔華先生(華東師範大学教授、リスクマネジメント研究)が流暢な日本語で通訳してくださり、コミュニケーションにはなんの支障もありませんでした。

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